あいさつ
私は歯科医師として大学病院で口腔癌の治療によって舌や顎を切除した後の口腔機能を回復させる治療(口腔リハビリテーション)を行ってきました。
舌を少しでも切除した患者さんは舌の動きが悪くなり、歯が全て揃っていても上手く食べられなくなり、話もスムーズにできなくなります。
ところが装置を使った治療や舌のトレーニングをすると、食べるものに制限が多かった患者さんもまた元通り食事が食べられるようになることを経験しました。
医療の進歩により長寿の方が増えるとともに要介護の方も増えています。
そして、超高齢化により今まで経験しなかった「衰えとの向き合い方」が問題となってきています。
要介護となる前の状態(虚弱状態)であるフレイルは、早期対策をすることで健康状態に戻れますが、フレイルを知らない方や気づかずに放置してしまっている方が非常に多いのが現状です。
フレイルの始まりの兆候はオーラルフレイル(口の衰え)に出ることが多く、オーラルフレイルが認められた方は4年以内の要介護・死亡のリスクが2倍とのデータが出ています。
オーラルフレイルの可能性に早くに気づいて対策をすることは、誤嚥性肺炎の予防にもなり、その後の老後生活を元気に過ごせるかどうかの分かれ道となります。
この問題に本気で取り組む必要性を感じるとともに、私が経験してきた口腔リハビリテーションはフレイル対策に活かせることが多くあります。
また、栄養面を含めた生活に密着した手厚いサポート体制を行っている歯科医院は多くありません。
そこで、多くの方にオーラルフレイルに気づいてもらい、衰えた筋力の回復を正しいトレーニング(フィットネス)で図ると同時に、栄養面もサポートすることでフレイルからの脱出をすることを目指し、Wellness moreを設立しました。
Wellness more(ウェルネスモア)は最期を迎える直前まで口から食事ができる生活をサポートしたいとの思いを込め、「さらにもっと健口で健康に美しい人生を」という意味で名付けました。
40代以降全ての方にオーラルフレイルの可能性があります。
これを読んでいただいているあなた、自分の口の状態を気にかけてみてください。
それこそが要介護のリスクを減らし、賢く美しく元気に歳を重ねる秘訣なのです。
お客様一人ひとりの状態に寄り添った対応ができるよう体制を整えておりますので、お気軽にご相談下さい。
代表 歯科医師 城下尚子